小動物と猫と犬

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ハリネズミ、フクロモモンガ、猫、犬、亀、ヒメウズラ、クランウェルツノガエル、熱帯魚。レイアウトの試行錯誤や、お気に入りの商品の紹介、日々のことなど。

推定12歳 保護猫の抜歯

猫のさくぞうは10年前に保護した元野良猫です。
骨折していたところを保護し、それからは我が家の家猫です。

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↑40℃くらいの白湯が好き



最近は心臓がとても悪く、体調もあまり良くないのです。

あまりカリカリを食べず、ウェットを好むようになりました。

ある日、食事中に頭を振るようになりました。
食後にしばらく口をムチャムチャしているのも気になります。
食べ方も左側を下にしているような?

翌日、なにやら頭部から体調の悪そうな臭いがします。
膿の臭い?かな?
以前看取りで引き取った猫の臭いに似ています。
やはり左側を下にして食べています。
鼻が詰まったような、ウーと言うかグーと言うような音で鳴きます。
食欲は少ないです。

頭を振り始めてから3日目、
食後に頭を振り、更に前足で右側の顔の横を擦っています。
歯が気になっているようです。

頭を振り始めてから4日目、病院に行きました。
気にしていた右の奥歯がやはり歯肉炎でかなり悪いようです。
痛み止めの注射をしてもらい、1週間分の痛み止めを処方してもらいました。
さくぞうは心臓が悪いので麻酔をかけて抜歯が可能か、
担当医から院長に相談の上、可能であれば処置日を決めます。
それまでに少しでも食べられるようになり、体力の回復をしなければなりません。
しかしこの日は食欲が無くほとんど食べられませんでした。

頭を振り始めてから5日目、病院の翌日。
痛み止めの錠剤はチーズに包んで飲めました。
食欲が少し戻りました。
ウェットだけでなく、カリカリや肉も食べました。
まだ頭を振ったり口をムチャムチャしています。

頭を振り始めてから6日目、病院から3日目。
朝に痛み止めの錠剤が飲めました。
ウェットを食べる量が増え、歩き回るようになりました。
寝ている時もリラックスしているようで良かったです。
あいかわらず左側を下にしておかしな食べ方をしているのは気になります。

頭を振り始めてから7日目、病院から4日目。
朝に痛み止めの錠剤が飲めました。
食欲はだいぶ戻ったようですが、寝ていたクッションに少量の血がついているのが心配です。
まだ頭を振っているし、左側を下にして食べています。

頭を振り始めてから8日目、病院から5日目。
朝に痛み止めの錠剤が飲めました。
食欲はだいぶ戻ったので良かったです。
あいかわらず口からは膿の臭いがしています。

頭を振り始めてから9日目、病院から6日目。
朝に痛み止めの薬を飲み、日帰り入院で抜歯です。
鎮静剤で抜歯できれば良かったんだけど、痛みが強く麻酔をかけてもらいました。
無事に抜歯成功。
右の奥歯です。
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抜く時に砕けてしまったのでどれがどのパーツだかよくわかりませんが、
赤っぽいパーツが歯茎の中にあった部分で
石っぽいパーツが歯石のついてる歯だと思われます。
歯茎に関しては『潰瘍化』していたそうです。
胃潰瘍の歯茎版…かなり痛かったろうと思います。

日帰り退院、帰宅後。
すぐにたくさんの水を飲み、
たくさんのおしっこをし、
またたくさんの水を飲み、
ウンコをし、
そしてまたたくさんの水を飲み、
カリカリを食べました。

今日は何も食べられないかもと言われていたので
いきなりよく飲みよく食べ安心しました。

2週間効く抗生剤の注射をしてもらったので、
痛み止めを飲みつつ2週間は自宅療養です。


気になる抜歯の費用です。
(1回目の通院代を除く)

入院(猫)半日 1,500円
静脈点滴本流(10kg以下) 1,750円
静脈カテーテル留置(血管確保) 5,000円
麻酔管理① 8,000円
抜歯 二根歯/本 2,000円
処方料×7 140円
プレドニン錠5mg×7日分 840円
コンベニア注×2.65 3,339円

合計 22,569円+税金=24,826円


抜歯後はかなり楽になったのか、食欲が増したので
食べ方がおかしいなと思ったらすぐに病院に!



猫の予防歯科の話も聞いてきました。
犬の場合は一生に一度か二度くらい予防歯科として歯石を取りますよね。
うちのもずくさんも数年前に予防歯科で歯石取りをしました。
しかし猫の場合は予防歯科はしないことが多いそうです。
理由は、猫の方が圧倒的に歯が小さく、歯石を取るのにすごく時間がかかるためです。
猫に長時間の麻酔をかけるのは避けたいため、予防歯科として歯石をとることはほぼ無いそうです。
今回のように悪くなってしまった時に抜歯で対応するそうです。
猫の歯はご存知の通りとても小さく、飼育化の食事をとるのに歯は無くても大丈夫なんです。
実際、看取りで世話をしていた猫は我が家に来た時点で全ての歯がありませんでしたが問題なくカリカリを飲んでいました。
退院後のさくぞうも器用にカリカリを飲んでいたので、本当に問題ないんだと思います。
『歯を抜く』って行為には抵抗があるかもしれませんが、猫的にはいつまでも歯茎が痛いより、歯がない方が快適そうでした。